シーグラス

ご無沙汰してます。吉田です。

週末、家族と海に行ってきました。
娘が貝殻を拾いたいというので、
私も何気なく下を見ながら浜辺を歩いていると
貝殻の中に埋もれて半透明でキラキラ光る
石のようなものを見つけました。

手に取って見ると
「こ、これは! シーグラス!」

シーグラスとは
「海の宝石」「海からの贈り物」「ビーチグラス」等
とも呼ばれるガラス片のことで、
砕けたガラスが長い年月をかけて削られ
角が丸くなり表面が艶やかな曇りガラスのようになっています。

以前、別の浜でシーグラスを探した時は
全く見つけることができませんでしたが、
その浜では「ここにも、そこにも、あそこにも」と
たくさん見つけることができました。

色はホワイト、ブルー、グリーン、イエロー、ブラウンと様々で
まるで宝石のようなシーグラスを夢中になって拾いました。

海の水で濡れていたため乾燥させようと思い
並べておきました。

しかし、しばらくして様子を見にいくと
先程見たシーグラスとは程遠い、
傷だらけで白くなったガラス片が並んでいました。

娘の話では水に濡れていないと綺麗に見えないとのこと。
それもそのはず、シーグラスは何年も波にもまれ、
削られて今の形になっていますので
本当は傷だらけなのです。

乾燥している時と濡れた時のギャップに
何とも言えない魅力を感じました。

人間も社会という荒波にもまれ
傷つき、時に傷つけたりしながら角が取れ丸くなったり
年を重ねることで若さは無くなっても渋みが出たり
その人にしか出せない味が出てくるようなところがあります。

久々に会った人が大きく成長し印象がガラッと変わっていたり
身近な人がある局面で思わぬ才能を発揮し脚光を浴びたり等
生きていると人を見て眩しいと感じる時があります。
その輝きを見て刺激を受けることがあります。

そんなことを考えていると時間や経験というのは
何かを奪うと同時に何かを与えていると気づかされ
年を取るのも悪くないと思います。

最後は自分が納得がいく輝きを身につけたいものです。

それでは、また。