ご無沙汰しております。吉田です。
梅の季節となりました。
梅は「作って楽しい」「食べて美味しい」魅力的な食材です。
梅酒、梅干し、梅漬けなど、どれも季節を感じる逸品ですので
皆さまも、ぜひ一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
さて、梅といえば、私は三国志の曹操のエピソードを思い出します。
進軍中に道に迷い、水源を見失ってしまった曹操軍。
炎天下で兵士たちの士気は著しく低下していました。
その時、曹操は「この先に梅林がある」と嘘をつき、
兵士たちに梅の酸味を想像させて唾液を促し、
喉の渇きを紛らわせたのです。
この機転によって士気が回復し、さらに進軍を続けた結果、
水源も無事に発見されたという話です。
この話を初めて知った時、私は子どもながらに深く感心しました。
もし曹操が
「だってしょうがないじゃないか、水源がないんだから」
と正直に話していたら、どうなっていたことか。
真のリーダーとは、たとえ困難な状況でも、
部下に未来への希望や目的を描かせ、
前向きな行動へと導ける人だと思います。
曹操が“希望のイメージ”を見せて士気を高めたように
現代のリーダーの役割にも「幸せな状態」を描く力が求められると私は感じます。
そこで最近、私は研修で「ウェルビーイング(Well-being:幸せ・良い状態)」について
話す機会が増えてきました。
研修の冒頭で「幸せになりたいですか?」と聞くと、
多くの方が「はい」と答えます。
ところが「どうなったら幸せですか?」と続けると、
「うーん、どうなったら幸せなんですかね?」と逆に質問されることもあります。
自分にとっての幸せについて、しっかり考えたことがない方も少なくないようです。
しかし、近年の研究では、幸福度の高い社員はそうでない社員に比べて、
・創造性:3倍
・生産性:31%向上
・売上:37%増加
・欠勤率・離職率:いずれも低下
というデータが示されています。
つまり、「幸せ」を考えることは、個人の人生だけでなく、
組織のパフォーマンス向上にとっても極めて重要だと言えます。
ご興味のある方は、ぜひ「ウェルビーイング」について調べてみてください。
また、「社員のやる気が出ない」「職場がどこか停滞している」と感じる方は、
まず一度ご相談ください。
御社に合った形でウェルビーイングを取り入れる方法を一緒に考えさせていただきます。
最後にひとつ注意を。
完熟した梅は美味しく食べられますが、青梅には毒がありますので、
取り扱いにはご注意ください。
それでは、また。
梅酸渇を医すー曹操に学ぶ、リーダーが届ける希望と幸せ

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