来る、きっと来る

こんばんは、吉田です。

先日、部屋で眠っていると、眠っているのに目覚めたような不思議な感覚になりまして、

真夜中ですから普通なら部屋は真っ暗で見えないはずなんです。

ですが、見慣れた部屋の壁やふすまがぼんやりと青っぽく見えるんです。

おかしいなあ、この部屋は月明かりが入らないから見えるわけがないんだけどなあ

と思いながらしばらくまどろんでいると、

ガチッ!

と急に体が動かなくなったんです。

何か妙な気配を感じながら、嫌だな、嫌だなと思いながら、

この状態から抜け出したいと思いながら部屋を見渡しました。

すると何か入り口の方にぼやっと黒いものが見えるんです。

何だろうと思って確認しようとするのですが、

寝起きでメガネもしていないのでよく見えないんです。

目をこらして見ようとした瞬間に、ハッとしました。

これは見てはいけないものなのではと思い目を反らそうとしたのですが、

今度は目を反らせないんです。

そこでようやく自分は金縛りにあっているんだと思いまして、

嫌だな、嫌だなと、体に力を入れるんですが動かないんです。

叫ぼうと思っても声を出す事も出来ず、

う~ う~ と頭の中で唸りながら、恐らく数分程度時間が過ぎました。

少しずつ目が慣れて来て、黒いものに焦点が合ってくると、

焦点が合うか合わないかというタイミングで、

黒いものが消えて無くなり、金縛りも解けました。

あれは何だったんだと思いながら、気付いたら眠っていたようです。

話では聞いていましたが、実際金縛りにあってみると恐いもんですね。

それで何か来たのか?という事なんですが、

やがて、

朝が来ました。

おあとがよろしいようで。

それではまた。