十五夜お月様

お久しぶりです。Kです。

今夜は十五夜(中秋の名月)。1年で1番月がきれいに見えると言われている日
です。十五夜が毎年同じ日と限らないのは、現在の9月7日から10月8日あた
りの満月になる日に定められるからだそうです。

ところで、日本では月の模様がうさぎに見えるというのが一般的ですが、
同じ見え方でも世界では様々な見方があるようです。
アラビア→ほえているライオン 北ヨーロッパ→水をかつぐ男女 
東ヨーロッパ→横向きの女性 カナダ→バケツを運ぶ少女など。

日本でいう月のうさぎは、仏教のお話に基づいて古くから伝わっていると
言われています。

           「月のうさぎのお話」
昔うさぎときつねとさるがいました。                      

一人の老人が倒れています。動物達は自分達で老人を助けようと
します。 きつねは足が速いので魚を取ってきました。
サルは木に登って木の実や果物を持ってきます。

しかし、うさぎは何も持ってくることができませんでした。
しかたなく、火を焚いてもらい、自分の体を犠牲にして食べてもらうことに
したのです。

この捨て身の行動に感動した老人、つまり帝釈天は月にうさ
ぎを昇らせてあげ、永遠にその姿を映し出すようにさせたとの話です。
月のうさぎの周りに見える影は、うさぎが自分を捧げた時に出た煙といわ
れています。十五夜の歌の「うさぎ」中にも十五夜の月を見てはねるうさぎ
のことが出てきますが、このような由来があるとされています。

一見残酷な話のようにも思えますが「自らを犠牲にしてまで他者を助ける」
という教えは、仏教だけでなく他宗教にも多く語られています。
命をかけて・・・とまではなかなかいきませんが、私の周りにも「人を騙すよ
り騙された方が良い」という人が多くおりますので、現代でも通じるものが
あるように思えます。

1年に1度の十五夜には、ゆっくりお月見をしながらこのような事を考えて
見るのも良いかもしれませんね。
                                                                      

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です